10日目 Swimming hole

一番最初は空港からも近いスイミングホールに行くことにした。レンタカー会社で地図をもらったが、白黒でとても見にくかった。人に聞きながら行くしかなさそうだ。早速緊張しながら空港を出た。

空港から出て右に曲がった。車がすれ違う。え？あれ？手を振ってくれる。次の車も。その次の車も。すごい。みんな手を振ってくれる。僕らも真似て手を振ることに。なんだか楽しい。心が癒される。すべての車が手を振ってくれる。初めての体験だ。すごく気持ちいいよ。初めて来た島に友達ができたみたいだ。友達じゃないけど、友達になった気にさせてくれる。レンタカー借りてよかったよ。他の人はツアーバスでビーチに行っちゃったから、この気持味わわせてあげたいや。

ということで白黒の地図を見ながらスイミングホールを探す。ところで何で有名なんだろう。スイミングホールという位だから、泳げる穴なんだろうか。とにかく手を振りながら道を進む。手を振るのに熱中すると運転が疎かになり車が違う方向に進んでしまう。一長一短があるんだな。

スイミングホールの看板を見つけた。

その看板から中に入っていったが、険しいジャングル道だった。車が通るのにやっとの狭い道や木で道が塞がれていたり、変な動物が横切ったり、ああ楽しい。このまま行って道に迷っても嫌だったので途中のホテルで道を聞いた。ホテルの人ではなく、ホテルの宿泊客のおじいさんだ。険しい道を5分も行けばスイミングホールだと教えてもらい、安心した。そのホテルのスイミングプール横の水道で水を少し汲んでおいた。海から出てから水浴びをしてから車に乗らないと大変だ。

しばらくジャングルを進むと道が開けて、恐らくここがスイミングホールだという場所に到着だ。誰もいない。完全にプライベートビーチだから、逆に怖くなるほどだ。車を適当な広場に停めて、スノーケルの準備だ。僕はスノーケルのサポートに回る。ケガのせいで迷惑をかけてしまっている。本当に不便だ。これがスイミングホールだ(と思う)。誰も教えてくれないから分からない。

到着した時は海面が穏やかだったが、だんだん荒れてくる。あれ？ これ流れ速すぎるでしょう。これだとスノーケリング続けると危ないと判断したのでそそくさと退散することにした。滞在時間5分。