2012年9月5日水曜日

名古屋市中川区の「ものづくり」現場

昨日から中川区の工場で仕事をした。この業界では有名な企業さんのようだ。東海地方のものづくりは有名だと思うが、この辺は金型の工場が多いようで、今日行った工場も金型の工場。韓国から「ものづくり」の研修に来た30名を2グループに分けて大型バスで連れて行った。

ここの社長さんは一代で会社を築き上げ、現在は息子さんが専務をしている。僕はなぜか工場とは無関係の専攻だったのに、以前から工場の仕事が多かった。特に金型工場の仕事はとても多い。専門用語はばっちりとまでは行かないが、おじゃわさんという友人にかなり叩きこまれた。

おじゃわさんは元々プレス金型で仕事をしていた人で、金型について全く知らない僕に対して、とても親切に色々教えてくれた。僕が知り合った時、おじゃわさんは東京の商社で仕事をしていたのだが、沢山の出張にお伴させてもらった。その商社では商材を韓国から輸入していたのだ。燕三条、岐阜、愛知(当時は千葉に住んでいたから)、長浜、厚木、姫路などなど、たくさんの工場に行き、その土地その土地の名産のものなどをよくおごってもらったものだ。

おじゃわさんはその時技術営業的なことをしていて、営業なのだが、手に技術があるためそれを生かして、営業ついでに金型を触っちゃえるのだ。最初は全くわからない僕もだんだん工具の名前を覚え、工場の規則的なことも覚えた。

そんな経緯もあり僕は男臭い工場が好きなのだ。久しぶりの工場での仕事にわくわくしていたが、ギリギリまでキャンセルか?と言われていたので心配していたが、時間はかなり短縮されてしまったが、無事に行うことができた。

名古屋駅前にあるホテルにお客さんをピックアップしに行き、そのまま中川区の工場に行く。同行した先生と呼ばれる人は、サムスンで役員まで務めた日本の偉い人。その先生の案内で工場の中に入る。まずは会社案内DVDを見てから社長直々に工場の説明に入る。

いくつかの工場で仕事をしたが、あまり休憩室に入ることはなかった。どちらかというと、いつも応接室が用意されていて、そこで作業着に着替えてから工場内に入っていくことが多かったから、あまり従業員食堂や休憩室に入ることはなかった。今回研修を受ける時、まず休憩室に入れてもらったのだが、この工場で感心したのは、休憩室(弁当を食べたりもする部屋)の椅子が掃除しやすいように、テーブルの下に差しこむようになっていたこと。韓国の工場の人も皆感心していた。椅子を一脚ずつ上に上げながら掃除をするのは、確かに面倒だし効率が悪い。こんなところも日本の物作り精神の表れなのだろうと感慨深いものがあった。
椅子を片付ける方法

ここも従業員の人たちは若く情熱を持っているように感じた。いやいや仕事をしているのではなく、楽しくしているというのが伝わってきた。

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